Sustainability Research 001

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Brooklyn Bridge / New York City / USA

70年代のように時速55マイル以下で走れば、乗員は保護されるのでしょうか。

55マイルでクラッシュしたときに人を保護できるクルマはありません。
しかし、クラッシュしたときは、それ以前に出していたスピードでクラッシュするのではないのです。ブレーキをかけるなど必ず何らかの理由でスピードを下げています。クラッシュ時に55マイル出ていれば死ぬでしょう。確実に重傷を負うでしょう。
今、IIHSでは40マイルでクラッシュテストを行なっています。
40マイル同士の2台の車両がぶつかると力は80マイルですね。55マイルなら110マイル。60マイルではおそらくcollapseがおきるでしょう。
私たちは55マイルでは人を守るすべがないのです。
ただ55マイルで走っていても、クラッシュ時にはスローダウンしていますから、生き残ることはできるでしょう。

事故の要素の最も大きなものとしてもう一つアルコールが挙げられますが、この点についてはどうでしょう。

アルコールとは別に、最近大きく問題視されて来ている交通事故の要素があります。それは、もちろんスピードとも関連しています。エレクトロニクスによる情報技術の発達の結果、ドライバーの注意を惹いてしまうようなものが問題です。
速くなった制限速度で走りながら、携帯電話で電話したりテキストメッセージをうったりしているために、ますます道路での注意をしなくなってしまっています。
たとえば電話をしながら運転する人は、電話していない人に比べ、クラッシュする確率が4倍上がります。電話、メール、DVDやナビゲーションシステム等に注意をひきつけられています。車両内における注意散漫要件が減っているのではなく、増えている。これを何とかしなくてはなりません。
州知事の道路交通安全協議会というものがありますが、ここはドライバーがテキストメッセージをうつのを禁止しています。走っているときにテキストを見たりすれば、必ず注意は散漫になります。それをどうやって取り締まるか。
取締りを伴わない法律には誰も従わない傾向がありますからね。

飲酒運転による事故は80年代以降かなり減少傾向にあったのですが、最近は横ばいになっています。
年間8000人以上のドライバーが法定アルコール摂取量を超えての運転中に亡くなっています。
社会として我々アメリカはアルコールを許容しており、これを受け入れているならば、どうやって人が死ぬような事故を避けるのか、それが課題です。