第8回「2021 NCAP & Car Safety Forum」on Web全プログラム 好評のうちに終了
2022年は? after COVID-19は? 2030年に向けた近未来は?
問題解決へのヒントを提起して、第8回「2021 NCAP & Car Safety Forum」on Webの全てのプログラムが終了!
COVID-19の中、動き始めた世界。
Covid-19の影響で1年以上停滞していた世界の交通関連の各研究所や様々な機関の活動が昨年の9月から本格的に動き出しました。
今回も世界の交通のKey Manたちと問題点や知識を共有し、彼らと話し合い、意見交換するNCAP & Car Safety Forumを前回と同様Remoteで開催いたしました。
まず、2021年11月24日〜12月7日の2週間、Guest Key ManたちからMovieプレゼンテーションが行われ、そのプレゼンテーションをもとに視聴者とGuest Key Manたちとの意見交換、質疑応答を行いました。
第8回「2021 NCAP & Car Safety Forum」on Web
テーマは二つ
- NCAP 2022
- Automated Driving Now & Future and Automotive after Covid-19
ゲストプレゼンターは
アンドレ・ジーク(BASt / Euro NCAP)
デヴィット・ハーキー(IIHS)
チャン・ユンロン(C-NCAP)
アレハンドロ・フラス(Latin NCAP / Global NCAP)
カイリル・アンワル(ASEAN NCAP / MIROS)
フランソワーズ・ギシャール(UNECE)
以上の6名のゲストから世界各地域のNCAPのUpdateや今後のRoad Map、自動運転の捉え方と進捗、そしてafter COVID-19の可能性についてなどMovieでのプレゼンテーションが行われました。
各ゲストのプレゼンテーションタイトルは
【Theme-1 / NCAP 2022】
-
アンドレ・ジーク
1.Euro NCAP General News and Roadmap
Euro NCAP General News and Roadmap2.Euro NCAP Protocol Update
Euro NCAP Protocol Update (AOP)
Euro NCAP Protocol Update (COP)
Euro NCAP Protocol Update (VRU) -
デヴィット・ハーキー
IIHS Update: Crashworthiness and Occupant Protection
IIHS Update: Crashworthiness and Occupant Protection -
チャン・ユンロン
Introduction of C-NCAP Roadmap Research Content
Introduction of C-NCAP Roadmap Research Content -
アレハンドロ・フラス
GLOBAL NCAP and Latin NCAP updates
GLOBAL NCAP and Latin NCAP updates -
カイリル・アンワル
ASEAN NCAP Updates and Malaysia's Way Forward in Road Safety: A Long-Term Strategy
ASEAN NCAP UpdatesMalaysia's Way Forward in Road Safety: A Long-Term Strategy
【Theme-2 / Automated Driving Now & Future and Automotive with & after Covid-19】
-
アンドレ・ジーク
ECE Regulation & Euro NCAP Grading on Automated Driving
Euro NCAP protocol update Safety Assist
Euro NCAP protocol update Commercial Van Rating
Euro NCAP on Automated Driving -
デヴィット・ハーキー
IIHS Update: Collision Avoidance Technology
IIHS Update: Collision Avoidance Technology -
アレハンドロ・フラス
Future vision on Automated driving
Future vision on Automated driving -
フランソワーズ・ギシャール
Automated Driving Now & Future and Standardization after COVID-19/UNECE & SDGs17 view
Automated Driving Now & Future and Standardization after COVID-19/UNECE & SDGs17 view
上記のゲスト達からのMovieでのプレゼンテーション終了後には、参加者から多くの質問や意見を頂きました。それをGuestたちに投げかけ、彼らから返信するという形で意見交換をすることができました。
世界各地域のNCAP 2022のUpdateに関しては各NCAPから説明があり、特にアンドレ・ジーク氏からはEuro NCAPのUpdateについて詳細なプレゼンテーションが行われました。アンドレ・ジーク氏からは、オーストリアが2022年より正式にEuro NCAPのメンバーに加盟することも発表されました。
デヴィット・ハーキー氏のプレゼンテーションで紹介されたMovieの中で、タイガー・ウッズ氏の事故と同車種のクラッシュテストMovieがあり、それはエアバックシステムが完全に運転手を保護していることがよくわかるものとなっていました。
WHOの白書で捉えきれていない中国における2輪車対4輪車の事故のデータが、チャン・ユンロン氏のプレゼンテーション中で明示されていました。
ASEAN NCAPにおいては、カイリル・アンワル氏からテストサーキットが2022年5月ごろには共用開始することや、2輪の衝突テスト、ピックアップトラックテストが2022年から行われること、今後2輪ヘルメットのプロトコル開発を始めることなどが発表されました。
残念なことに、アレハンドロ・フラス氏からLatin NCAPにおける多くの日本車にサイドインパクトプロテクションのためのエアーバックがなく、インドや南アフリカにおいても日本車の安全性に疑問を提起されました。また商用車に関して、Euro NCAPおいては一部の日本車メーカーの評価が低いと指摘され、ASEAN NCAPにおいても日本の商用車の評価が低いと指摘されました。インドにおいてマヒンドラの安全性能の改善が図られているとアレハンドロ・フラス氏から話があり、日本の各メーカーもこれらを真摯に受け止める必要が大いにあります。
自動運転に関してはADASがプレゼンテーションの中心でしたが、フランソワーズ・ギシャール氏からはサイバーセキュリティーに関する重要性とサイバーセキュリティー市場が2030年までに倍増するという話がありました。また、自動車の自動運転システムに多大な期待をして良いのか、例えばインド、アフリカでどのように機能するのか…….、予測不可能な道路利用者の行動、不十分な道路利用者教育、塗装されていない車線、適切な交通標識がなく標準化されていない、高速道路の歩行者、マーキングのない高速道路等々、自動車のシステムだけでは対処できない現状が見えています。
アンドレ・ジーク氏からは、自動運転の捉え方はAssisted、Automated、Autonomousがあると提示されました。AutonomousどころかAutomatedも、到達するにはまだまだ多くの課題をクリアする必要があります。
最後に、ゲスト達からのプレゼンテーション終了後に参加者から多くの質問や意見を頂きました。その中でゲストからはプレゼンテーションでは聞くことが出来なかった内容も提示を受けることが出来ました。
アレハンドロ・フラス氏からは、Latin NCAP において2025年から評価が開始されるドライバー状態監視(DSM)にはドライバーがアルコールを接収しているかを検知する仕組みも評価対象になる可能性が指摘され、2025年のProtocolの大幅更新に際しては事前に情報共有の可能性も示唆されました。別の質問者への回答で、このドライバー状態監視(DSM)に関してアンドレ・ジーク氏によるとEuro NCAPにおいても2023年から大幅に拡張されると回答がありました。またアンドレ・ジーク氏からは、当Forum後に公開されたFirst Thoughts about the Euro NCAP 2030 Roadmapが示されました。
参加者の皆様からの多くの意見質問を受け、ゲストたちからもプレゼンテーションMovieの作り甲斐があったと、共に皆とてもhappyになったと考えております。
まだまだ収束しそうにないこの状況下の中で、第8回「2021 NCAP & Car Safety Forum」on Webに、多くのGuestと参加者を得たことを誇りに思います。
ご参加頂いた皆さまにとって、今回のForumはいかがだったでしょうか。
参加しやすかったでしょうか。
理解しやすかったでしょうか。面白かったでしょうか。
ご意見をいただけたらと思います。
ご意見は
info@sustainablecommunications.jp
までお願いします。