「ANCHOR IV」第3回会議レポート ASEAN NCAP 2026-2030のProtocolが前進!
2023年3月15日(水)ジャカルタでANCHOR IV 3rd Meetingが開催された。多くのANCHOR IVパートナー参加の中で、2024年4月1日に発表されるASEAN NCAP 2026-2030のProtocolの進捗説明が行われた。
2024年4月1日に発表されるASEAN NCAP 2026-2030のProtocolは、あと3回の会議で議論され決定される。
- 2023年7月4日「ANCHOR IV」第4回会議
- 2023年10月5日「ANCHOR IV」第5回会議
- 2024年2月6日(ファイナル)「ANCHOR IV」第6回会議
- まず、2022年4月からスタートしたANCHOR IVの17の研究テーマ
Overall Rating [2]
COP [3]
Safety Assist [5]
Motorcyclist Safety [3]
Open/Future Research [4]
の説明から始まった。
これらは、2026-2030のProtocol開発に影響を与える内容を多く含んでいる。 - その後、ASEAN NCAP 2026-2030のProtocolの4つの柱
AOP
COP
Safety Assist(SA)
Motorcyclist Safety (MS)
の詳細な進捗が提案された。
各柱とも変更追加がある。 - AOPでは、ASEAN地域において益々小型車の販売が増えることを想定しCurtain AirbagやSide Airbag などが重要になるとの観点からHPTのスコアリングを8pointとしている。
- COPはANCHOR IVでさまざまな角度から研究された結果、CPDのスコアリングを3point増やし5pointにする。
- SAのSBRに関して後部座席の検知機能もスコアリングの対処となる。LKAやLDWは正式にスコアリングとして実装される。
- MSはブラインドスポットゾーンの見直しがある。
その他ADBのスコアリングの加算1pointやAEB MCが新たに設けられ6pointのスコアリングになる。 - 最後にOASIM(Overall ASEAN Market Safety Improvement for Motorcyclists)の提案がされ、2026年に向けたシナリオが説明された。これが二輪ASEAN NCAP発足のきっかけになればと感じさせられる内容であった。
2024年の発表まで、あと3回の会議で2026-2030のProtocolが決定されることになっているが、やはり二輪対策に関する内容に関する変更や追加・新規が多くなりそうだ。今後もこの会議の内容には注視して行く必要がある。