Sustainability Talk 002

日本の、経験やノウハウを他の国々に移植すること。

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Seoul/Republic of Korea

日本ができることは、たくさんありますが、まず人々の交通行動規範についての支援です。そして道路や車に関する技術の支援。とても大きな支援となるでしょう。

例えば、日本赤十字は医療や災害対策について大変大きな貢献をしています。もし、我々がその日本のスキルを他の貧しい国、経済的に中堅の国々に移植(transfer)できれば、素晴しいことではないでしょうか。日本人はどのような点においても、大変よい行動をとり、よいふるまいをします。その日本人のスキルを、必要とする国々に移植できれば、素晴しいことだと思います。

貧しい国、経済的に中位の国々では、どの国においても交通安全が非常に大きな問題となっています。現在、日本が支援対象としていない国であっても、交通安全に関する支援をとても必要としています。そこで私の提案ですが、我々は日本が支援したい国を見つけるお手伝いができると考えています。

また、日本が世界の国々を支援する際、困難なことのひとつがコミュニケーションでしょう。日本は多くのスキルや技術を有していますが、それは日本語でしか紹介されていません。残念なことですが、世界において日本語を理解する国は多くはありません。そこで、我々GRSPのような組織が、その架け橋となりうるわけです。交通安全を各国に移植するのに、我々は家族のような協力関係を築くことができるでしょう。

利益を取るか、安全を取るかの国々。

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Kuala Lumpur/Malaysia

根本的な問題は、どの国にでも存在しています。

一番の問題は、先に言ったように、人間は(危険を)見ることも聞くことも、味やにおいで感じることも触れることもできないということです。つまり、(交通安全に関する)教育の問題です。

これはエイズの問題と同様です。エイズのは西アフリカで発生して以来、交通安全の問題とほぼ同じ100年の時を経ていますが、1980年まで世界の人々に認識されていませんでした。

一方、交通安全について人々が認識するようになったのは1950年代、1960年代になってからです。しかも、それは豊かな国々での話で、貧しい国、経済的に中位の国々では今もって認識されていないのが現状です。これはまさにエイズの問題同様と言えます。

しかしながら、両者には1点だけ違いがあります。それは、実益です。交通は大変大きな利益をもたらしてもいます。そして同時に、その利益が人々を盲目のままにさせているかもしれません。これが、交通安全における人々の行動やふるまいを変えさせるのに、大きな障害となっているとも言えます。