Sustainability talk 17

日本や米国、欧州などでは自動運転技術など世界最先端の技術があふれていますが、
インドや中国、ASEAN諸国などの新興国は新しい技術を必要としているのではないでしょうか。
例えば2020年、2025年にインドが安全でサスティナブルな輸送を実現することは可能でしょうか。

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Ho Chi Minh City / Vietnam

ニスラー デリーなどの大都市圏では昨年、法規制を行いましたたし、かなり高いレベルの規制を実施することができると思います。
インドはクルマに関して、この数年のうちに素晴らしいステップを実現することになっています。
2018年までにユーロ4の排ガス規制を設け、衝突に関する要件やパッシブセーフティを全て法制化し、横滑り防止装置も義務化する予定です。
彼らにとっては非常に大きなステップだといえます。

インドでは、トゥクトゥクなど、四輪自動車ではない乗り物も道路を走っていますし、古い自動車も多い状況です。大都市では、4車線に7台のクルマが走っていることもあり、非常に危険だという印象です。
政府が日本やマレーシアを目指したとしても、ほとんどの市民は意に介していないのではないでしょうか。

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United Nations ECE / Geneva / Switzerland

ギシャール それは経済の発展次第でしょう。
乗り物を発展させる経済力がない場合もありますが、その場合も興味深い発展をする可能性があります。
例えば、あなたがメルセデスやトヨタといった企業だと仮定しましょう。
そして、一つのプラットフォームで全世界に販売できるクルマを開発しているとします。
高水準のクルマです。
当然、全世界に地域差なしで販売したほうが初期コストもテストの手間も省けるでしょう。
しかし、そのクルマをABS付きで売ろうと思うと、地域差が発生するため、その検証作業が必要となってコストが嵩んでしまいます。
ABSシステム単体は安価ですが、その他の開発コストを考えると、古くてシンプルなABSシステムを搭載したクルマよりも、ESCなど高度なセンサーを多数備えた複雑なクルマを選択したほうが合理的です。
そして、そこに最先端の技術が定着するチャンスが生まれるのです。