Wshington DC / USA
もう一つ問題があります。ハイブリッドや電気自動車はとても静かです。
日本では、先頃目の見えない人たちを集めてリサーチを行いました。
静粛性の問題は我々も気づいています。
特に盲人に対しては研究が進行中で、ハイブリッドを含めた各種車両でどれくらい違うか、その差を研究しています。どんな方法でそのリスクを軽減すべきか。それについても、研究中です。
日本でもそういう研究が行われていることを知っていますが、今のところは誰もよい解決策を見つけていないのではないでしょうか。
空力を突き詰めていくとAピラーが運転席助手席に近くなり、乗員の頭部への危険性が危惧されています。
それは大きな懸念としてはまだとらえていません。
確かにクルマの形状は変わってきているし、大きくなってきています。それによって視角が大きく影響を受けることもわかっていますが、今、仰った懸念は、我々はまだ聞いたことがありません。
しかし、おそらくちゃんと意識すべき問題だと考えます。
現在NHTSAが最も重要視している、また今後期待している安全における技術や考え方をアクティブセーフティもパッシブセーフティも含め、挙げてください。
まず現在では、エレクトリック・スタビリティ・コントロール(ESC)とレーン・デパーチャー・ワーニング(車線逸脱警報)とコリジョン・ワーニング(衝突警告)、その衝突警告にともなう自動ブレーキなどは、はかなり有望だと見ています。
少し未来に目を向けると、クルマどうしのコミュニケーションもかなり有望です。
グローバル・ハーモニゼーション、車両間で共有しグローバルに使えるコミュニケーションはもちろん様々なことを可能にしますが、アクティブ・セーフティに使われるコストを減らすことができるでしょう。車車間のコミュニケーションがとれるようになれば、個々の車両がビデオカメラをつけたりする必要がなくなるでしょう。ブラインド・スポット・センサーやレーダーも同様に必要なくなると思います。
それには、インフラももちろん関わります。
安全だけでなく混雑を軽減するとか、商業利用的なものにも結びつくかもしれません。車車間と路車間のコミュニケーションは、将来の交通安全にとってたいへん重要なものになると私は考えています。
将来的なことですが。
エレクトリック・スタビリティ・コントロール(ESC)とレーン・デパーチャー・ワーニング(車線逸脱警報)とコリジョン・ワーニング(衝突警告)、その衝突警告にともなう自動ブレーキはアメリカのスタンダードになるのでしょうか。これらがついていないとUSNCAPで5つ星をとれないのでしょうか。
ESCはもうすぐスタンダードになるでしょう。
そのほかは、まだスタンダードにはなっていません。
しかし、将来的にどうするか検討中です。