Sustainability talk 11

低速走行車が一般車道で走行するなどについてどうお考えですか。

そのような時代が来たら、低速走行車は幹線道路(ハイウェイ)での使用は禁止されるべきだと思います。
幹線道路では大きな18ホィールトラックや、セメントトラック、そしてもっと大きいクルマが時速70〜80マイルで走っており、危険です。
ですから、低速走行車は街中の道路に限定して、もちろんハイウエイでは制限するべきだと思います。
しかし、低速走行車の開発は支援します。
ただ、どこで使うかが問題であり、州間幹線道路での使用は私だったら禁止します。

ボルボのシティは低速走行時に自動的にブレーキがかかり衝突事故を防ぐことができます。
シートベルト、エアバッグ、ABS、ESCなど安全システムのマイルストーンがありますが、このような衝突回避システムも安全基準の一つになるとお考えですか。

先程も話したように、レーダーを使ったスピードコントロールは本当に素晴らしいと思います。
妻のクルマは時速70〜80マイルで走っていても、前方の車に近づきすぎると自動的にブレーキがかかります。
ボルボには低速での衝突回避機能があるのですね。
マーケティングと競争によって他の企業もそのようなことをせざるをえなくなってくる、これは良いことだと思います。
パーキング・アシストといったようなものもね。

電気自動車に関して、アメリカにおけるバッテリー充電のインフラの状況はどうなっていますか。
設備などが作られているのですか。

写真

New York City / USA

それはまだまだですね。
しかし一つには、もっと人々にとって便利なものにしなければいけないという認識が自動車メーカーにあるので、人々が家に帰ったら110ボルトとか220ボルトの電源に差し込むことができるようなクルマを作る必要がありますよね。
同様に職場に行ったらクルマを駐車して、自分が仕事をしている間にクルマも充電されているようにする。
でもまだこの解決法は見つかっていないと思います。
しかし近い将来には、コンセントに差し込んで充電できるような駐車場をもったビルがたくさんできるでしょう。

もう一つの考えはバッテリー交換です。
でもフォード社のアレン・マロリーに話を聞いたところによると(ベタープレイスBetter Places社などのことですが)まだしっかりとしたビジネスプランはもっていないようです。
自動車メーカーのほとんどは、自社のクルマのバッテリーや電源は自分たちでコントロールしたがっているというのが彼の考えです。
というのは8社の自動車用バッテリーメーカーが8つの異なるバッテリーを作らなければならないというような状況になるのを望んでいないからです。