アメリカの変化を市民の目線で検証し、制御機能となっているIIHS。
変貌の時代に、打つ手はあるのか。
経済危機後買い控えしている世界の消費者がクルマを買い替える時期が遠からず来ます。
その時彼らは小さな経済的な環境に優しいクルマにするのでしょうか。
それとも相変わらず普通のクルマを買うのでしょうか。
どう予測されていますか。
現在我々が市場で目にしていることだけを話します。
アメリカ国内でのガソリン価格の下落によって、4人家族や荷物をゆったりと乗せることができるSUVタイプ車の売上が回復しています。
それでも、今では死に絶えたようなブランドですが、ハマーのような本当に大きい車への回帰はないと思います。
人々はミッドサイズからミッドサイズより少し大きいクルマに注目しており、カムリ、アコード、トーラスそしてクロスオーバーSUVなどといったクルマに目を向けると思います。
アメリカにおけるもう一つのトレンドが、地球温暖化への関心ですが、これは一部には少し前までのガソリン価格の高騰によって刺激されました。
速度リミットが少なくとも時速20マイル、最高25マイル以内という低速車の走行を合法化しようとしている動きがあります。
これらは元々はゴルフカートに少し手を加えたもので、地域社会で使われているのでそのための車格(クラス)を作ったものです。
これにはヘッドライトとシートベルトは必須ですが、それ以外の装備は何もついていません。
New York City / New York / USA
また、非常に小型のトラックをオフロード使用に輸入したものもありますね。
各州政府は、これらのトラックの走行許可範囲をどんどん広げてきました。
人々はガソリンコンシャスになって、小型車が導入され、それら小型車の走行範囲が広がり、ということで、これらの現象はアメリカ国内での安全問題につながっていきます。
トレンドの二極化で、(一方では)安全性では劣る小型車を買う人々がおり、それらの小型車が普通の道路での走行範囲を広げている。
同時に(もう一方では)国民の大多数は引き続き家族全員を乗せることのできるようなクルマを購入すると思われますし、このトレンドも終わることはないでしょう。
ガソリン価格は再び上昇し、様々なテクノロジーが導入され、ハイブリッド車も存在する。
今や誰もが、ハイブリッドでオペレーションコストを大幅に低減させることができるのを認めている。ディーゼルも成功するでしょう。
1970年代にアメリカが実験した時よりもずっとクリーンになっていますからね。
アメリカ国民の間では大型寄りのクルマは続いていくと思います。
以前のようにガソリンを食うということがありませんから。