世界の自動車の抱えている問題は、深く、大きい。
途上国では、国の発展のために自動車輸送が爆発的に増え、満足な交通教育もされていないドライバーと歩行者が、何も考えずにつくられたような道路で出会い、おびただしい何かが起こっている。
人類最大の発明と言われた自動車が、人間を、生活を、ひいては地球をも窮地に追いやっている。
この自動車の持つ業とも言える問題を解決するのは、自動車会社なのか?
今、国連や世界銀行、WHO等々とタッグを組んで、この問題に正面からグローバルにわたり合おうとしているチームがある。
その中心的存在の一つが、国際自動車連盟FIAから生まれたFIA Foundationである。
日本は、日本人は、そのチームに入って役割を担うことが出来るのか?
FIA Foundation事務総長にローマで聞いたSafe & Green。
Bad Homburg/Germany
FIA Foundationとは、どんな組織なのでしょう?
国際自動車連盟(FIA)からの3億米ドルの寄付によって FIA Foundation(FIA財団)は、イギリスに設立されました。
この財団の目的は、人間が生まれながらにして持っている人生を保護し、改良を促進することです。人類に公共の移動性や輸送をもたらした自動車技術、また環境保護と交通安全といった公益の問題を解決するための自動車技術、それらの研究を促進し発展させ、研究の成果を広め情報を提供することを通して、私たちはこの目的を実現します。
課題解決のための第三者プロジェクトに資金援助を提供すると同様に、それ自身の研究と教育活動を行なっています。
私たちは、交通安全イニシアチブと世界中のキャンペーンのために、また車の環境性能を向上させるイニシアチブを支持し、定期的に交通安全、持続可能な移動性、および環境に関連する政治上の、そして、技術的な問題に責任がある国際的学術組織に参加します。
そして、私たちは社会との自動車の相互作用に関連する公共政策問題の研究を引き受けます。