ジョニー・スヴェドルンド(後編)
Stockholm / Sweden
ではスピードが出しにくいような道路はどうでしょうか?
スピードが出ているように感じるけれど、実は出ていないようなところなどはありませんか。
考え方としては、私たちもそういう風に考えます。
特に過密地域では。
ここにいらっしゃる時に気がついたかもしれませんが、人があまりいなくても人が支配しているような街づくりです。
道路を狭くして歩道がいっぱいあって、人がいつでも出て来そうな場所は運転手が気をつけるので、あまりスピードを出しません。
中国にあるような100m幅の広いアスファルトの場所はスピードが出しやすい、そういうことはあります。
専門の分野から言うと、技術的にカメラで制限スピードを読みとって規制出来るものがあるという前提で、問題の多い若い運転手たちを対象にすることが考えられます。
例えば、スウェーデンではモーターバイクでも何cc以上は22歳以下では乗ってはいけないというような制限があります。
同じように若者禁止のクルマや、若者はこの仕様のクルマしか運転出来ないように規制することも考えられます。
今ボルボやフォードには両親用の鍵がついたクルマがあります。
技術的には難しくありません。
民間市場でしばらく様子を見てから、「規制するか、採用するか」私たちが態度を決めるのはもう少し後のことになると思います。
これはどういうシステムになっているのですか?
鍵にいろいろなプログラムを入れておくのです。
ある鍵でスタートして運転する場合は、例えば80km以上は出ないとか、また夜中12時以降には動かないというようにプログラムしてあるわけです。
それを子どもに渡すわけですね。
フォードやボルボはこのシステムがマーケットで需要がないと言っていますが、私たちはあると思っています。
販売しているのですか?
プレスリリースからの情報ですから必ずしもとは言えませんが、今年中のようです。
ボルボも同じようなものがありますが、まだ市場では見ていません。
シートベルトと同じようにある程度一般化しないと規制は出来ません。後席の方に「ベルトをしてください」と言っても、一般的にほとんどのクルマにそれが付いているという状態にならないとできないのと同じように、これも規制するまでには、一般化されるにはまだ時間がかかります。
そのクルマを買った人はそれを望んで購入しているわけですから、規制という形になるものでしょうか?
ある程度一般化されれば、22歳以下の人はこうしたものしか運転出来ませんと言えるようになります。
なるほどそうですね。
これも「アクセプタンス・受け入れ体制」をまず挙げるという姿勢ですね。