Sustainability research 19

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Spa / Belgium

保険の問題です。
ボルボのCity Safeは、ドライバーは保険により、利益(補償)を得られると…それについてはどう思いますか。

それは、我々の管轄外と申し上げておきましょう。
私が思うには、ドイツの保険会社はそれほど楽観的ではありません。
IIHSやThatchamほどには。
補償という点では、ドイツの保険組織であるGDV(research association of German insurance)が公表しました。
彼らは、例えばボルボのCity Safeの補償について試算しました。
そして彼らは、IIHS やThatchamの調査結果と比較すると、補償はかなり少なくなることを見出しました。
もちろん、補償はありますが、1/4かそれよりも少ないのです。

しかし、ドイツの保険システムは、例えばイギリスとは異なっています。
メーカーがクルマを市場に投入すると、イギリスではバンパーのテストなどさまざまなテストを行ない、それぞれの保険料金を試算します。
クルマの耐用年数を決めるのです。
しかしドイツでは違います。
最初は同じで、市場投入されるとテストを行ないますが、最初の1年に保険料をいくら払うかを決めます。
しかし、2年目からは彼らはクルマが実際にどのように機能しているかを調査し、保険加入料を適切な金額に調整します。
常に、クルマがどのように機能するかに基づいています。

ですから、ドイツのシステムのほうが、もしあなたがCity SafeのボルボやCity Stopのフォードなどを保険付きでクルマを買うとしたら、より公正だと言えるでしょう。
2年目のことも考慮されていますからね。
あなたがもしドイツの保険会社に「補償を得たいので、保険料をプロデュースしていただけませんか」と聞くと、保険会社は「ええ、そうしましょう。2年目も考慮しますから、問題ありません」とこたえるでしょう。
保険会社に期待するのは、特殊な技術に関する補償を与えることです。
このようにシステムが異なっていますが、私の考えでは、イギリスのシステムはかなり楽観的、楽観的過ぎると言ってもいいほどで、ドイツの場合は保守的だと言えるでしょう。

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Cologne / Germany

ドイツで最も大きな保険会社Allianzでは、いくつかの安全技術の促進も行なっています。
たとえば、ESCには特典を設けたり、保険料を安くしたりします。
数年前からです。
原則的には、それは価値あることです。
なぜなら、ESCを搭載している場合の利益補償はシステムに組み込まれているわけですから。
それでも、彼らはプロモートしようとしています。
それはマーケティング的には価値があるからでしょう。
しかし、純粋に計算する場合は、既にシステムに組み込まれているのです。
ESCを装備として搭載しているときの、昨年、一昨年の事故を計算しています。
とにかく、数年前に、ESCには補償や割引が追加されましたが、それはマーケティング的に価値があるにすぎません。

保険会社が独自に補償を設けるのですか。BAStとコラボレートしたわけではないのですね。

いいえ、そうではありません。
例えば事故が起きても、そこに警察がいない場合、そこにはクルマのユーザーが一人しかいませんね。
クルマが損傷を受け、保険金を受け取るために保険会社に行きますが、警察が事故を記録していません。
警察の事故統計は膨大なものですが、それは100%ではありません。
警察の記録があったケースでも、保険金が得られないケースもあります。
警察は、その事故が誰の責任かを理解することを目的としており、保険会社は事故による修理費などのコストに関心があります。
記録、データの集め方が異なるのです。
ですから保険会社は、彼ら独自の事故調査をし独自のデータを頼りにしています。
前出のGDVはベルリンにあり、自動車安全に深く関わっています。