Sustainability Research 010 ロドルフォ・シェーネブルグ(前編)

たとえどこで購入したメルセデスであろうと同じクオリティ、そして安全レベルが保証される。これは、お客様が我々に当然のこととして期待することです。

ロドルフォ・シェーネブルグ ダイムラー AG メルセデス・ベンツ 研究・開発部門 ディレクター パッシブセーフティ、デュラビリティ、ビークルファンクション担当

写真:ロドルフォ・シェーネブルグ

森の国の匠が作り出した、世界最高峰の移動するための機械。
メルセデス・ベンツは「世界の」ベンツであり、世界のベンツは独自の強い世界を持っている。
ベンツはいま、世界に何を思うのか。
この前編は、本丸ジンデルフィンゲンでショーネブルグ氏に訊いた、
ライブ・インタビューです。

後日配信の後編は、編集部が出した質問に対して、
ショーネブルグ氏が書き送ってくれた答を掲載します。

写真

Cologne / Germany

車社会の安全性と環境への配慮において最も重要な、そして将来性のあるテクノロジーを3つ挙げて下さい。

当社のESF2009試作安全車両に取り入れたアイデアの多くが良い例です。
まず衝突回避機能が重要です。
そのための周辺センサーのテクノロジー、レーダー、カメラシステムなどが第一に挙げられます。

2番目は当社のプレセーフテクノロジー、新しいパッシブセーフティとも呼んでいますが。
衝突寸前の短い時間を使って、ブレーキを作動させ電子的にスクランプルゾーンを作る技術です。
この短い時間の中で様々なテクノロジーを使って乗員の安全を最大限のものにすることができます。
またそれだけでなく衝突のインパクトの軽減も可能です。

第三に新しい素材の採用が挙げられます。
軽量構造を使用することにより重量を軽減し、そしてCO2 排出量を減少させることができます。
要約すると 1) Collision mitigation or avoidance, 2) new passive safety and 3) new material
というところでしょうか。